tak邸
設計・監理
- 島田裕+坂下兼三
構造設計
- -
施工・管理
- 下堀大介+下堀克己/
共栄産業株式会社
家族構成
- 夫婦 2人
子供 2人
概要
立方体の本体に木製のデッキ兼アプローチのボリュームを貼りつけたシンプルな形態が特徴です。4人家族が生活する空間と絵を描くお仕事の関係から、広さを確保するご要望が優先課題でした。
2階は南面に直行する道路に向けて大きな窓を設け、見通しの良い景色と採光を確保しています。階段脇にあえて通路を設けることで、キッチンから洗面脱衣への動線を回遊させ、子供室に将来間仕切りを設けた場合もそれぞれの個室が独立して使える関係としています。お子様が小さいうちはご家族みんなで子供室で過されることでしょう。リビングと連続するデッキは十分な広さを持ち、第二の屋外空間として楽しみな場所です。
1階は作業の為のアトリエとストックを整理する場所で占められています。2階のプランと共に階段を中央に配置することで、家族の成長と共に個室化する場所と、倉庫とする場所を明快に想定しています。横長の一見少なすぎる窓は高い位置に配置する事で壁面を有効に使いながら、思いのほか明るい光を導いてくれます。
ローコストを指向する上で、必要な事柄を列記するよりも必要では無いことを整理する方が格段に難しい作業です。依頼者の鮮やかな判断がこの建物の成果です。
引渡しから左官壁の施主工事が始り雰囲気良く仕上りました。外構の庭づくりも枕木などを使いながら徐々につづけられ今後が楽しみです。